2010年10月30日土曜日

Xperiaでアプリがクラッシュ セーフモードのお世話に

アプリの切り替えに使っていたPreHomeが何故かクラッシュしました。iPhoneのように、切り替えメニューのないAndroidではアプリの切り替えに非常に重宝していたアプリです。
スライドバーで立ち上げると、直ぐにPreHomeのクラッシュのアラートが出続け、Xperiaが立ち上がりません。強制終了には、電池を外す以外に無いという状況になりました。

調べると、セーフモードでの立ち上げが可能との事(やはり、自由度が高い反面でWindowsと同じような未熟さをもったOS環境であることが・・・)。

とりあえず、電源ボタン+メニューボタン(左端)を押しっぱなしで立ち上げることに。暫く待たされるとDocomoのロゴが、その次にソニーエリクソンのロゴが、(長い・・・・長すぎる)、その後やっと起動が始まり、左下にセーフモードの文字が出た。ここで、ボタンを離し、やっとセーフモードで立ち上がった。

PreHomeがクラッシュしたという記事は検索しても見つからないようなので、メモリーエラーの可能性が高いと思い、冒険ではあるが、Removeではなく新しいバージョンをインストールすることにした。マーケットで検索、新しいバージョンをインストールし、再起動をした。

うまく再起動可能になった。やはり、メモリーのエラーでアプリケーションの再インストールで立ち上がった。

しかし、一般ユーザーが使う携帯電話で、セーフモードが必要なことには課題が多いのではなかろうか。

2010年10月15日金曜日

iPhone4の写真 HDR化

iOS4.1ソフトウェアアップデートで写真の品質が大幅にアップした。

特に、HDR写真が通常の撮影で撮れる機能の追加はありがたいことです。


HDRとはハイダイナミックレンジ合成(High Dynamic Rrange imaging、HDR)のことで、カメラでHDR撮影をしようとしたら、露出を変えて複数枚の写真を撮影し、後から合成してHDR効果を得ることが必要でした。そのためには、カメラを三脚に固定し、撮影対象も動かないものを対象とする必要がありました。iPhone4ではこのHDR写真を手持ちで撮影できるのです。もちろん特別なソフトも余計な手間も必要ありません。

最初に戻り、何故ありがたいかというと、以下の2点が特に大きい。以下のその詳細を記載します。
①ポートレートの撮影が女性好みのきれいで穏やかな写真になる
②日中の人物・風景等の撮影でも白飛びしない

①ポートレートの撮影
顔の影が柔らかくなり、凹凸が目立たなくなることで、顔が穏やかできれいに撮影できます。これは室内でも、室外でも同じで女性を撮影するときには必須です。美人撮影機能のハイキー写真よりも、明らかにソフトフォーカスよりも自然で加工感がなく、実際に目視している状況にも近く、写真を撮って見た目と違うという感じが少ない。男性の写真でも、影が目立たなくなることで、穏やかでやさしい雰囲気になります。自分の写真の表情が険しく、顔写真に自信のない方はぜひHDRで撮影してみてください。

②日中の人物・風景等の撮影
日中はあまり写真を撮りたくないかたが多いかと思います。どうしても、コントラストが強すぎて白飛びしてしまう。とてもきれいな景色に感動して撮影したのに、写真ではとてもきれいとは言えないものになってしまう。そんな思いをしたことがあるでしょう。HDR写真ならそんな思いをしない美しい写真が取れます。空を撮影したいときには是対に必要な機能です。風景が入ると空が真っ白、空を撮ると風景が真っ黒ということがなく、青い空とと風景のどちらも記録に残ります。通常撮影とHDRの2種類を同時に記録できますので、日陰だけなどコントラストが足りないときには通常写真を残せばよいのです。

露出を変えた複数枚の写真を撮影し合成しているため、動きのあるものには使えませんが、この機能だけでOSのアップデートの価値あります。おかげで、HDR機能のある標準カメラばかり使っています。

2010年10月11日月曜日

iPhoneのダイエットソフト-体重管理

iPhoneで気に入っている体重管理ソフトを紹介します。

測定結果を手軽に記録できる環境をiPhoneが提供してくれました。これまでもパソコンで記録する気になれば出来たのに、実際には記録していませんでした。やはり、ベッドの上でも手軽に入力できる環境は大きなメリットのようです。PCとは違いいつでも瞬時に起動し使えるiPhoneの勝利です。

紹介するのは「WiScale」と「体重ノート」です。どちらも入力は簡単、それぞれ特徴があるので並行して使っていいます。入力は数秒ですので、2つを使ってもまったく苦になりません。入力してはグラフを眺めているこのごろです。気がつくとiPhoneが来てから5キロ以上の減量に成功しています。お腹の贅肉はかなりすっきりし、顔もかなり精悍になれました。うれしい限りです。

どちらにも多くのレビューがあるので細かい説明はしませんが、簡単にソフトの紹介をします。

『WiScale』

本来は、無線LAN搭載のスリムな体重計『WiFi Body Scale』という体重計用の体重管理ソフトですが、体重計がなくても使えます。体重計があれば手での入力が不要ということですが、残念ながら体重計は持っていません。一日に一回のデータしか入力できませんがグラフ表示機能が秀逸です。

このソフトの特徴として、
・デザインが秀逸
・体重、体脂肪率、BMIが管理可能で、入力は簡単
・横に回転するとグラフ表示されるがこのグラフの自由度が非常にすばらしい

一日に一回のデータしか入力できませんが、表示期間などが伸縮自在で、体重と体脂肪率の同時表示等、好みのグラフ表示ができるところは、体重の変化を眺めるのに最高で、大きなモチベーションになります。


『体重ノート』

特徴は目標管理機能と豊富な管理項目でしょう。
・一日に2回のデータを入力・管理
・体重入力の精度が50グラム単位
・その日の食事量の多寡、運動の多寡、コメントを入力することが可能
・日々の体重管理に便利(目標体重に対して、達成率、平均減量体重、達成予定日等を表示)
・グラフ、レポート機能も減量には非常に効果的

体重は一日のうちでかなり大きく変化します。朝の食事前が一番体重が少なくて、夕食後が最も体重が重い人が、一般的には多いのではないでしょうか。私は、この朝起きてからと、夕食後の2回のデータを毎日入力して体重の管理をしています。日々のばらつきを見ていると、何がいけないかも良くわかり、日々の食事や運動の管理に効果的です。飲み会等があるとその結果は惨憺たるものです。

残念ながら現時点でAndoroidにはこれに匹敵するソフトは見つかっていません。

Android (Xperia) が来た

アンドロイド
AndroidについてはHTC DiamondでXDANDROIDを利用して既にAndrod2.2を走らせてみていたが、どうにも遅くて使えない。1.6ではどうにかアプリが動いてはいたが、やはり遅い。Windows Mobileのネイティブマシンとしても、iPhoneで味わったスピードはまったくなく、2年前のマシンとしてはその非力さは致し方ないのだろう。
XDANDROIDのインストールでAndroidの便利さを垣間見た気がする。必要なファイルをフォルダーに入れ、実行するだけで、Linaxのインストールから、Androidの立ち上げまでが済んでしまう。アップデートもファイルを入れ替えれば良く、これまでのインストールアプリはほぼそのまま使える。
そうこうするうちに、Android 1.6が快適に走るXperiaを手にしたのである。

メールソフト[K9mail]
親切にも、使えないオマケアプリがたくさん入っている(買えば高いのだが・・・・)。メールソフトだけで3種類。標準のGoogleメールだけは簡単だが、1アカウントだけにしか対応していない。メール設定しようにも、なかなか設定が終わらない。しかたなく、またメールソフトをダウンロード、K9mailを利用することに。一応、数時間かけて設定はすんだが、POPサーバーのアドレスからSMTPサーバーアドレスまで入れなくてはならない、当たり前かも知れないが、iPhoneではそれらのポピュラーなメールはIDとパスワードだけでそれ以外は自動で設定された。結局、メールソフトの設定だけで一日仕事となってしまった。

SIMなしでの利用[wosim]
次は、SIMカードなしでも立ち上がる設定。まだ、i-modeメールにメールが来るので、暫くは携帯電話も併用することにしたため、調べるとwosimというソフトでSIMなしでも立ち上がるとのこと。こちらのセットアップは簡単であったが、なぜかオン・オフがいつの間にか変わってしまう。その度に、携帯からSIMを抜いて差し替えることになる。どうもwosimはAuto Rotateがオンであると、画面の回転によってオフになってしまうようだ。横画面のHomeはあまり美しくないので、Auto Rotateをオフで利用することにした。

日本語入力
入力は標準のPOBox Touchの変換効率が高そうであるので、標準として使うことにした。非常にポピュラーな日本語入力環境のsimejiを利用しようとしたが、しばらくはXperia標準で行くことにした。今のところ、毎回日本語入力画面が最初にでてくるため、アルファベットに毎回切り替えるのが非常に面倒ではあるという点を除いては特に不満はない。私の指が太く、候補選択で意図しない候補が選択されるのは困ったものであるが、私の指が理由では取り替えるわけには行かない。指サック型タッチペンをだれか開発してほしいものである。

アプリ一般
これから、Androidアプリ探索が始まるのだが、まだ、iPhoneにはアプリでは、使い勝手を含めて遅れをとっていることは否めないようである。なかには非常に優れたAndroidアプリもあるが、まだ多方面で劣っている部分があるようである。iPhoneと出来る限り共通あるいはデータを共有にしたいということもあり、苦労することになる。

データアクセスから見るiPhoneとAndroidの大きな違い
Androidの大きな特徴はやはりその自由度であろう。iPhoneは、メモリーへのアクセスが非常に厳しく制限されており、アプリ独自のフォルダー、メール、フォトロール、さらには電話帳以外にはほぼアクセスできない仕様となっている。そのために、わざわざ外部(クラウドやPCのフォルダー)にアクセス、あるいは自分自身のフォルダーをサーバー化して公開し、データを共有しなければならない。ドロップボックスのフォルダーにさえ個別アプリはアクセスできないため、iPhoneではドロップボックス自体が画像表示機能を持つ必要があるというような状況にある。そのために、外部とのデータのやり取りにはiPhoneアプリは特別に配慮してあり、内部で閉じない仕様となっている。外部との親和性が高いiPhoneはクラウドの利用は必然である。つまり、ネットにつながっていなければ、iPhoneの機能は著しく低下するということでもある。
一方、Androidではこの点は自由度が大きく、フィルエクスプローラーが利用可能である。ただし、ファイルへのアクセスに関しては、アプリごとにバラバラの感がある。フォルダーに入れることと、フォルダーがアプリから見えることが同じでなかったり、データファイルのクリックでアプリが立ち上がったり、立ち上がらなかったり、この点はバラバラであるように思われる。

使い勝手の印象
以上でも一部触れたように、アプリの完成度、使い勝手という観点からAndroidはiPhoneに若干劣るようである。その若干の違いが生産性という観点で見ると圧倒的な違いとなりそうだ。現時点で生産性の高いツールとして使うなら、迷わずiPhoneであろう。本末転倒ではあるが、ガジェットとして楽しむならオープンなAndroidは楽しい。

iPhone 驚きのスピード、使い勝手の良さ

iPhoneを手に入れて驚いたのは、その機能とスピード。
パソコンでやっていることの7割は、手のひらの上の小さな携帯電話で代替できる。これまでの、Windows Mobile系の携帯電話とはまったく違う世界がそこにはあった。2年前にHTCのスマートでないマートフォンを手に入れたが、モデムとしてしか機能しなかったのとは大きな違い。

まったく違う世界がここにあった。

操作性、スピード、ユーザーインターフェイスのスマートさ、豊富で気の利いた無料あるいは安価なアプリケーション。パソコンと長い付き合いのシニア世代には無限の世界を感じる驚きであった。

これと比べると、パソコンはクロック処理のほとんどを何に費やしているのだろうかとの疑問が???

あまりに便利すぎて、1ヵ月後には妻に召し上げられ、自分用には未開の領域であるAndoroidを手に入れることになるとは・・・・。

iPhone 4との蜜月

忘れられない7月4日。やっとのことで「予約のiPhoneが入荷しました」と電話が来た。
ケースが先に届いて主を待ち焦がれていたのだ。

iPhone4が家に来てから数日間は、寝るのも忘れそうなほどiPhoneとの蜜月の日々が始まった。
楽しい・とにかく楽しいのだ。指に張り付くようなタッチパネルの操作感。意図するように操作できるということが、こんなにも大きな喜びを与えるとは思わなかった。電池も無線LANを一日中使っていても寝るまで充電不要という驚くべきタフさとモバイル機器として最低限必要な安心感がある。さらに、無料アプリが豊富で、軽快に動作する。iPhoneアプリという宝の山がここにあるという感激であった。

メールの設定に苦労するかと思ったら、gmailもLive mailもIDとパスワードを入れれば問題なし。
4つのメール設定に10分かからないとは、なんと楽なことか!!やはりApple、Macからの伝統は引き継いでいる。

気がついたら入れたプログラムは200本以上になっていた。どれもこれも魅力的なものばかり。
(どんなものを入れたかは後日記載したいと思います。)

体重記録管理は特徴ある2つを平行して利用し続け既に3ヶ月以上が経過。その間に体重は5キロ以上減少。記録するだけでダイエットができるわけではないが、三日坊主の私が、既に3ヶ月以上記録を取り続けられたのもある意味iPhone効果。

時間や消費電力、利便性の観点から以下のようなメリットが特に大きい。
・立ち上げ時間は限りなくゼロで思い立った時に利用できる
・電力消費はほぼゼロ
(比較すれば、パソコンはデスクトップが130W(ディスプレー含む)、ノートPCでも20W)
・ほとんどのデータはDropBoxやEverNote等でパソコンと共有できる
・音楽プレーヤー不要で音楽・ビデオ再生性能は高い
・カメラ・ビデオも持ち歩く必要がない(その上、iPhone上で写真加工をして遊べるソフトが沢山)

おかげで重いノートPCを持ち歩く気がしなくなった。メールやWebの検索必要データの確認がPCを持ち歩く主な理由だったが、こららは全てiPhoneで可能。携帯やWindows Mobileで見られなかったサイトも問題ない。どうして重いノートPCを持ち歩く必要があるだろうか?

大きな落とし穴は、多くの書物が読めることを妻に自慢したこと。パソコンで読めるのに、見向きもしなかった妻の目が輝いたのを見逃してしまった。「ねえ、Andoroidも使ってみたいって言ってなかった?」我が家の大蔵省の甘い誘惑に引っかかるのは時間の問題であった。国の地方への交付金のようなもので、ひも付きなのは確実。そう、次の言葉は「iPhoneは私が使い、あなたはAndroidね。」

それでも、新興勢力であるAndoroidの状況をチェックしてみたかったという誘惑には勝てなかった。「一括購入する費用は出すからあなたのDocomo携帯機種変更ね。」Androidにしても月々の支払いはほとんど増えないと知った妻は積極的であった。そう、私は携帯とiPhoneの2台持ちだったのだ。

8月の初旬、Xperiaを購入、iPhoneは晴れて妻の手に渡った次第である。継続している体重の管理だけはiPhoneを使って良い事に。iPhoneとの蜜月は、本当に1ヵ月で終わったのであった。

予想されたことだが、iPhoneがMacならAndroidはWindowsPC的である。

そして、Androidとの格闘がはじまることに。

Xperiaの電池充電プロファイル

Xperiaの充電プロファイルがどうもおかしい。(些細なことですが原因を調べないと気がすまない。)

夜、寝る前に充電を開始しても、朝100%になっていない。
充電プロファイルを調べてみると、100%になると暫くして放電がはじまり、90%まで減少すると、また充電というサイクルを繰り返している。そのため、朝タイミングが悪いと90%までしか充電していない状況で利用することになってしまう。

疑問なのは、充電中の放電スピードが異様に早いことです。
夜間は利用していないのであるから、充電器につながれていない状態と同じ放電レートであれば良いのだが、ほぼフルの状態で利用しているのと同じようなレートで放電されている。つまり、強制放電をされているのではないかと思われる。これは、バッテリー寿命に悪いだけでなく、エネルギーの無駄です。

『JuicePlotter』で記録した下のグラフを見てほしい。昼に、利用していないで放置していた状態がバッテリーがあまり減少しないフラットな状態です。それに比べ、充電中は、100%に充電されて1時間ほどたつと、利用状態に近いレートで急激にバッテリーが減少している。設定は、夜間も昼間も同じであり、単に充電器のUSBケーブルがつながっているだけです。この日はタイミングが悪く、90%充電からスタートする結果に。


結果として、夜間の充電は適切ではなく、寝る前に充電を終わらせるか、タイマーをつけて充電するしかないということだろうか? なんとも不可解な挙動です。


少しリチウムイオン電池について調べてみましたら、原因らしきものが見つかりました。

リチウムイオン電池が液体の電解質の一般的な「リチウムイオン電池」なのか、導電性のポリマーを用いた「リチウムポリマー電池」なのかが気になりましたが(おそらくiPhone4と同じリポだと思いますが)、どちらも充放電特性等については差がないようですのでリポも含まれるリチウムイオン電池として考えます。

<リチウムイオン電池の特性>
リチウムイオン電池の特性で注意すべきことは以下の点です。
・リチウムイオン電池の寿命は、300サイクルでおおむね70~80%、500サイクルでおおむね50~70%となります。
・1回の充電とは、継ぎ足し充電をしてもその総和が100%となるところで1回とカウントされます。
・リチウムイオン電池は、継ぎ足し充電しても電池寿命に影響がない。むしろ、高温で100%充電の維持や長時間保存が寿命を短くします。
・リチウムイオン電池の電圧は、2.2V(ほぼゼロ充電)から4.3V(100%受電)の間で変化しています。
・過放電をすると電池を破損し再充電できなくなります。
・過充電も電池を破損し寿命が短くなる(爆発の危険もあり)
・過放電する前に出力を遮断する、過充電防止制御回路、短絡等での加熱を防止するための温度ヒューズ機能等、電池内に安全回路が組み込まれています。

<外部充電器は単なる5V電源で何もインテリジェントなことはしていない>
ひとつはっきりしていることは、先のプロファイルはパソコンのUSBにつないでも同じように再現されますので、これは充電器の特性ではなく電池あるいはXperiaの充電回路も含めた特性のようです。最初は充電器の特性を疑っていたのですが・・・・。充電器の出力はUSBだから5Vかなと思い、確認すると確かに5Vでした。特別な充電器ではなく普通の電源でした。するとUSBの電圧5Vをリチウムイオンの充電に使うためにどこかで4.2Vまで電圧を下げているということですね。

<リチウムイオン電池の充電器の保護回路>
電池自体の保護回路があやしい気がしてきましたので、リチウムイオン電池の充電器の保護回路の特性を調べました。
以下はパナソニックのリチウムイオン電池充電ICの過充電・過放電・過電流保護回路の資料です。
リチウムイオン電池保護回路の例(パナソニック)

この資料には参考設定例が出ています。それによると以下の設定になっています。
1セル電圧が4.30±0.05V以上で充電停止
1セル電圧が4.10±0.05V以下で充電停止解除
これが、今回の原因ではないかと推察されます。Xperiaの電池の場合、ちょうど100%と90%に相当する電圧に設定されているということでしょう。

<残る疑問点>
先のプロファイルの「100%から90%への変化は過充電を防ぐにしては放電が早すぎる」ということが疑問点として残っています。ここはXperiaが消費しているとは思えないのです。なぜなら私のXperiaでは、98%程度から95%まで、スタンバイ状態なら2時間以上かかるのです。

<結論ではないですが>
ということで、少し勉強なりましたが電池自体の充放電保護回路の特性であれば諦めるしかなさそうです。iPhone4は充電後は100%を維持してますが、使っている電池の保護回路の特性あるいは設定の違いでしょうか。Xperiaの電池は90%まで放電したら再充電せずにそのまま維持してくれれば諦めもつきますが・・・ちょっと不満ですね。

電池を換えれば、この充電プロファイルは当然変わるのでしょうね。

iPhoneでこのような現象が見られないのは電池の設定までチューニングされているのでしょうか?
アンテナ問題を考えると、この程度のことでもiPhoneなら大騒ぎをしそうな気がします。

追記:iPhoneの電池情報は非常に荒く、良いものでも5%精度、これほどの精度では測れていないことがわかりました。さらに、Androidなら当たり前な、このような充放電のプロファイル測定ができないこともわかりました。擬似マルチタスクのため、電池状態をバックグラウンドで測定してくれるソフトもありません。

アラン・ケイの夢

アラン・ケイという名前を持ち出すだけで、古い人間と呼ばれそうですが、やはりこれらのツールの原点はアラン・ケイの夢の実現にある。

iPhoneやAndroidは便利であるが、その便利さを日々の生活に活用するだけでは便利であることの意味が大きく異なったものとなってしまいます。

やはり、我々が日々行っている活動で、自分たちの限界を超えるための道具として、生きた使い方が出来たときに、アラン・ケイの夢が実現されるのだと思います。

彼がゼロックスのパロアルト研究所で作った「アルト(Alto)」は、アイコンベースのコンピュータでしたが実際には、イーサネットネットワークにつながったコンピュータであり通信機でした。

コンピュータといっても、データを入れたりする入れ物ではなく、人間が使うものということが原点にあり、文書を作ったり、図を書いたり、それを人に送ったり、ファイリングしたりということが得意な事務機であり、逆にデータを入力したりということは得意とするものではなかったのです。

まさに、計算の道具から始まった計算機としてのコンピュータとは原点が異なるのです。

人間の生活を便利にする、我々の活動をサポートする道具としての出発点から、デスクトップにはドキュメントのテンプレートや、ドロワーや、プリンターが置かれ、マウスでそれらのものを開いたり、送ったりする世界がありました。

彼が思い描いていたのが、その様な機能を手のひらの上で実現することでした。

ノートPCでもある程度のことは出来ましたが、人間とのコミュニケーション能力は明らかに違います。

音声を認識し、位置を自ら確認し、自分の置かれた方向や、目の前の画像を認識する能力をもった簡単に持ち運びが可能な機械です。

今や、iPhoneとAndroidは限りなくパソコンに近いことが出来る通信機であり、上記のように多彩なセンサー機能を持っている道具です。

今こそ、アラン・ケイの夢を実現することができる可能性を秘めています。